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イベントレポート

AUG関西支部第3回 WG 開催レポート (2017/3/9開催)

さくらインターネット様に聞く!
営業企画部門がASTERIAを使いこなせるようになる秘訣

AUG関西支部第3回 WGはさくらインターネット様に東京からお越しいただき、ASTERIA WARPの部門利用促進の方策についてお話しいただきました。また、東京で好評を博したサイジング勉強会も実施しました。

第三回AUG関西支部WG

「これで失敗しない!ASTERIA WARPサイジングのポイント」

まずはサイジング勉強会から。12/20東京で実施したサイジング勉強会をさらにバージョンアップして、インフォテリア東京R&Dセンター長の田村健が関西支部のお客様に出張講演いたしました。

参加者からは以下のようなアンケートコメントをいただきました。

  • ボトルネックの確認方法の種類(方法)を知れて良かった。
  • レコード数とメモリ使用量が記載されており、ありがたいです。
  • 新しいバージョンのASTERIAを導入後、活用させて頂きます。
  • 少し難易度が高かった。
  • まだ高負荷な処理を実装していないのでこれから考えるのに参考になりました。

当日のプレゼン資料はこちらに公開しています。

「ASTERIA WARP部門利用促進の方策」ディスカッション

さくらインターネット マーケティング本部 営業企画室 室長 中川 幸造さん

続いては、営業企画部門でASTERIA WARPを導入されたさくらインターネット マーケティング本部 営業企画室 室長 中川 幸造さん、同本部 営業企画室 松下 貴美さんに東京よりお越しいただき、ユーザー部門でASTERIA WARPを導入された経緯や情報システム部門との役割分担、取り決めなどについてお話しいただきました。

今回の参加者の皆様はほぼ全員情報システム部門に所属するエンジニアの方。そんな中、冒頭「お断りしておきますが、私たちはエンジニアではありません。ITに関しては利用部門に当たる営業企画室に所属しています。」と中川さんは切り出されました。

AUG関西WG ディスカッションの様子

Q. 従前、営業企画室が抱えていた課題は?

データセンターを運用しているさくらインターネットはクラウドサービス、専用サーバー、ハウジングなどサービスラインナップを豊富に揃えています。また、きめ細かなサービスメニューも利用者に喜ばれるポイント。しかしサービスメニューが豊富でかつきめ細かなサービスを行うためには商品マスターが膨大になります。裏側では週次、月次営業レポートをまとめるため、基幹システムから大量のデータをダウンロードし、Accessで数時間かけて加工するという手間のかかる作業を毎回行なっていました。また部門で構築したSansan名刺管理システムやkintone上の案件管理システムと顧客情報を管理する基幹データベースも連携できていなかったため、展示会で収集した数千枚の名刺情報が既存顧客かどうかもすぐには判別できませんでした。

Q. どうやってASTERIA WARPを使いこなせるようになったのでしょうか?

最初に3日間のトレーニングを受講し、ASTERIA WARPで何ができるのかをおおよそ理解しました。しかしトレーニングだけでは正直自分たちでフロー作成できるレベルには到達できませんでした。

そこでASTERIAテクニカルパートナーにフロー開発の指南をいただく時間制チケット(1チケット8時間)メニューを用意いただき、新たなフロー開発を行う際、作り方のアドバイスを受けながら作り始めるようにしました。今では似たようなフローは自力で作れるようになりましたので、新たな接続先に連携するような場合のみチケットを利用しています。また最近では1回8時間も必要なくなったため、1チケット4時間に変更いただいています。このチケット制をパートナーにお願いできなかったら、おそらくASTERIA WARPを使いこなせるようにはなっていなかったでしょう。

Q. 情報システム部門にとって管理できないシステムは問題なのではないでしょうか?

まず私たちのシステムは待機系システムのみに接続していますので本番環境に悪影響を及ぼすことはありません。また重すぎる処理が実行されないよう検索の仕方のアドバイスなどを情報システム部門より予め受けています。それでもたまに「負荷がかかりすぎているのですぐに止めてください。」とお叱りを受けることもありますが(笑)。

Q. 情報システム部門との責任の切り分けは?

情報システム部門側の責任範囲は正しい接続情報を提供するところまでです。トラブルが発生しても情報システム部門にとってはサポート対象外となります。そのため、うまく接続できないなどのトラブルが発生した場合には私たちから直接パートナーに依頼して解決してもらっています。

Q. 部門でASTERIA WARPを利用することは情報システム部門にもメリットがありますか?

自分達でやれない場合には情報システム部門に構築を依頼することになりますが、情報システム部門にはすでに各部署からの依頼が待ち行列を作っています。部門が自己解決できることは両者にとってメリットとなると考えています。

Q. 部門主導でセキュリティは担保できるのでしょうか?

まず今回、外部アクセスをしないこと、外部に情報を出さないことが大前提のルールとなっています。また、所定のアンチウィルスソフトをインストールすることなどいくつかのルールが予め決められており、これらは部門内で厳守しています。

Q. 現在Accessを利用しており、データ抽出に時間がかかっています。ASTERIA WARPはAccessと使い勝手のハードルがそれほど変わらないものでしょうか。

私はAccess以外のITツールをほとんど使ったことがありませんでしたが、ASTERIA WARPはGUIベースなので馴染みやすかったです(松下さん)。

 

なお、中川さんが話されている側から松下さんが話の内容をグラフィックレコーディング。とても即興で書いたとは思えないクオリティーのイラストに参加者一同驚きを隠せませんでした。

会の終了後、参加者より次のようなアンケートコメントをいただきました。

  • 情報システム部門との取り決めなど具体的な話しが聞けて良かったです。
  • これからの展開に参考になった
  • 営業部門の情報処理 意識の高さを感じました。
  • 少しだけ自社でもユーザー部門での活用を検討してみても良いのでは?と思えた
  • ユーザー側でやってみようの意欲がスゴイ!!
  • Access卒業の後押しになりました。
  • 「グラフィカル・・・」最後にふれて欲しかったです。興味が出た。

中川さん、松下さん、ご登壇大変ありがとうございました!

(ご参考)

さくらインターネット様ASTERIA WARP導入事例はこちらでご覧ください。

編集後記

AUG関西WG 懇親会でのHoloLensのVR体験
今回の関西支部は過去最高の参加者数となりました。来場者からは「また呼んでください」「今後も参加させていただきたいです。ありがとうございました。」などの嬉しいアンケートコメントをいただきました。また懇親会ではHoloLensのVR体験で盛り上がりました。今回お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。

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